道元禅師の言葉があります。
「仏道をならふというは、自己をならふなり
自己をならふというは、自己をわするるなり
自己をわするるというは、万法に証せらるるなり」
つまり
自己をわすれるということは
無我になることであり
無我になると体験の世界と一つになり
他と対立しない解脱の自己を会得することができる
ということです。
好きなこと、楽しいことをやっている時
時間を忘れて夢中になっている自分がいますよね。
その時はおそらく、自己を忘れ
そのものと一体化し、思考を離れ
いまここにいる状態で
力が抜けてリラックスしているその時こそ
本来の自分であるんだと思います。
母と実家の畑にいる時
まさにこの状態になれます。
野菜の生命力のすばらしさ
いきもの達との共存
いのちの恵みのありがたさを感じ
そこに宇宙が存在するかのような
なんとも言えない至福の時間を味わえます。
可愛らしいレモンの花の匂いに誘われるように
アゲハ蝶がふわりと着地してしばし休息
自然のままあるがままの姿に
本来の自分を見ることができます。
長年続けているサーフィンもまた然り
海に浸かるだけで
この壮大な景色を眺めているだけで
五感が蘇り
海になりきり
いつの間にか自己を忘れている・・
自然の中にすべての答えはありますね。
